03 現場×保全スタッフ
現場と保全が支え合う、
風通しの良いチーム体制。
製造現場を支える「現場スタッフ」と「保全スタッフ」。立場は違えど共にめざすのは、良いものづくりです。今回は、部品等の組み立てを担当する部署で勤務する村山さんと、設備保全を手がける渡邉さんにインタビュー。トラブル対応時の連携や、印象に残ったライン立ち上げのエピソード、そして、理想の現場に向けた展望まで、日々現場を支えるおふたりのリアルな声を伺いました。
Profile
- 村山さん
- 製造
勤続18年
- 渡邉さん
- 設備保全
勤続9年
スムーズな現場対応を生むコミュニケーション
まずは、おふたりの業務について教えてください。
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村山さん
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ブレーキの組み立てを担当する課で、現場監督を行っています。主な業務は、日々の現場の進捗確認や変化点の把握、異常発生時の初期対応などです。その日の作業状況を見ながら、トラブルがあればすぐに対応し、必要に応じて現場の調整を行っています。
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渡邉さん
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僕は設備保全、主に製造設備のメンテナンス業務を担当しています。設備に異常が発生したときの修理対応や、定期的な計画修理の実施が主な業務です。異常がないときは、次のトラブルに備えた準備や、設備改善に取り組む時間にあてています。
おふたりは「現場スタッフ」と「保全スタッフ」という関係だとうかがいました。
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村山さん
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工場では、生産ラインで直接ものづくりに関わる現場メンバーと、それを支える保全メンバーが、それぞれの立場から役割を担っています。
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渡邉さん
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保全の役割は、ラインが止まることなく安定して稼働し続けられるように、設備の点検・修理・メンテナンスを行うことです。突発的なトラブル対応はもちろん、故障を未然に防ぐための予防保全も大事な仕事のひとつです。
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村山さん
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現場では、「保全さん」「現場さん」と呼び合いながら、互いに助け合い、連携して仕事を進める文化が根づいています。
現場スタッフと保全スタッフのあいだで、日頃どのように連携されているのでしょうか?
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村山さん
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何か設備にトラブルが起こったときに、メールや電話で保全さんへ連絡し、修理などの対応をお願いしています。
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渡邉さん
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メールで連絡をもらうことも多いですが、できるだけ現場へ足を運んで、直接話を聞くようにしています。そのほうが、お互いの意図をしっかり確認しながら進められますし、納得感も得られやすい。やはり直接のやり取りは行き違いも少なく、判断もスピーディーです。
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村山さん
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そうですね。トラブル対応は時間との勝負になることも多いので。渡邉くんはいつも現場で細かな相談や要望も聞いてくれて、本当にありがたいです。無理をお願いすることもありますが、いつも柔軟に対応してもらえて助かっています。
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渡邉さん
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村山さんは「どうしてほしいか」を簡潔かつ的確に伝えてくれますし、設備の知識も深いので、情報共有もとてもスムーズ。こちらとしても非常に動きやすいですね。伝え方ひとつで、対応のスピードが違ってきますから。
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村山さん
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保全さんに伝えるときは、できるだけ要点を絞って、伝わりやすいように意識しています。また、現場のほかのメンバーにも「こう伝えると保全さんが対応しやすいよ」といったコミュニケーションの仕方を、日頃から共有するようにしています。
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渡邉さん
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トラブル時も「保全に丸投げ」みたいなことはなく、現場さんも一緒になって解決に取り組んでくれるので、本当にありがたく感じています。対応をどれだけ早く進められるかは、やはり現場との関係性がカギ。うちの会社は、みなさんとても話しやすくて、いつも気持ちよく仕事ができる環境だと感じています。
現場と保全、それぞれの立場から支えるものづくり
具体的に印象に残っているエピソードはありますか?
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村山さん
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新ラインの立ち上げです。初期は不具合や設備トラブルが頻発し、毎日が対応の連続でしたが、関係者全員で協力しながら一つひとつ解決していきました。最終的に目標としていた生産数を達成できたときには、チームとしての達成感と誇りを強く感じました。
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渡邉さん
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あのときは、製品の品質不良を防ぐ対策にも、一緒に取り組みましたよね。
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村山さん
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「この回路のままだと、シールを貼り忘れたまま流れてしまう可能性があるので、そのリスクをなくすために設備側で保証してほしい」と渡邉くんに相談して、一緒にいろいろ試しました。
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渡邉さん
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いくつかのシチュエーションを仮説として立てながら対応しましたが、そもそも2つの機械を同時に動かす必要があり、技術的にも難易度の高い相談でした。でもあの時は村山さんから「こんなチェック機構を入れてはどうか」という新しいアイデアをもらって……。
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村山さん
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そう、それを設備側で対応してもらったんだよね。最終的に理想的な形にたどり着けたのは、渡邉くんたち保全さんの力だと思っています。現場と保全の間の信頼関係や、前向きに挑戦を楽しむ姿勢が作業効率化に直結し、最終的には数字にもあらわれるというのが、この仕事の面白さでもあります。
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渡邉さん
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本当にその通りです。難しい課題ではありましたが、こういう“無茶振り”があってこそ、新たな知見や経験が得られるとも感じていますし、お互いに知恵を出し合って、一緒にものづくりの仕組みを作っていく、そのプロセスには、大きなやりがいを感じます。
僕自身、設備に異常が起きてから対応することより、そもそも異常が起きないような仕組みを考えるほうが好きなんです。言われたことだけをやるのではなく、自分で課題を見つけて改善していく、その積み重ねが、自分自身の成長にもつながると思います。
職場の雰囲気も、非常に良さそうですね。
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渡邉さん
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とても風通しのいい職場だと思います。上下関係でガチガチに縛られるような雰囲気はなく、課長や上司にも気軽に相談できる環境です。人柄の良いメンバーが多くて、そうした空気感があるからこそ、自然とチームワークも生まれているのだと思います。
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村山さん
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仲が良いのはもちろんですが、それ以上に「協力して当たり前」という感覚が職場全体、会社全体に根づいている気がします。特にライン作業は一人ではどうにもならない部分が多いですし、誰か一人が手を抜くとライン全体に影響が出てしまう。だからこそ、日々のコミュニケーションが本当に大切だと感じています。
今後の展望をお願いします。
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村山さん
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これからは、工程のさらなる自動化に加えて、自動搬送システムの導入・活用も進めていきたいと考えています。作業効率の向上や安定した生産体制の構築はもちろんのこと、今のラインにとどまらず、未来のものづくりを見据えて新しいチャレンジを続けていくことが必要だと思っています。自働化や省人化は避けて通れないテーマですし、現場の声を的確に反映した改善が、これからますます重要になってくるはず。
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渡邉さん
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難しい課題に対しても、現場と力を合わせて乗り越えていく、そのプロセスこそが、自分自身の成長を一番感じられる瞬間だと感じています。保全メンバーそれぞれが持つ得意分野や技術をチームで共有し、組織全体としてレベルアップしていけたら理想。これからも仲間と一緒に前向きに、より良い現場づくりに取り組んでいきたいと思います。